円城塔「世界でもっとも深い迷宮」など
短編を3つ読んだ
RPG(中でもオンラインゲームの様相を呈している印象を受けた)をメタ的に捉えた作品
読み終えた後恐る恐るアマゾンや読書メーターのレビュー欄を読んだが、みな一様に「よくわからなかった」とコメントしていて安心した わたしも〜
ド短編なので至極当然なのかもしれないが、何か画策している長編小説の草稿のような、世界観作り途中です、みたいな印象を受ける
作中の言葉を借りると、「合成」途中の物語、と言っても差し支えない
正直ライトノベルの舞台設定にありそうだな、と思った
可愛らしい野生のリスの描写から始まる
オートマチック、プログラミング、ゲームやインターネットの世界は0と1で構成され作り出されるものだが、本著はどこまでが数字でどこまでがリアルな肉体なのかがわからなくなる
こう書くとスピリチュアルやね、と流されそうだがこれ評しようとするとドネタバレを踏まざるを得ないのであえて濁している
読みながら「ええ〜〜もうわけわからん」となるあの感じを体験してほしい もうわけわからん
SF作品の中でもタイムトラベル、デジャヴなんかで時間が前後する作品はよくお目にかかるが、これはそのプロトタイプのような作品
本著はゲームのセーブデータのロードによって時間(時空)がごちゃごちゃと入れ替わり、シナリオすら転換する
もうこれもわけわからん タイムマシンとか出てくると頭が痛くなるんですよね
まとめ
よくわからなかった
今度は長編モノを読んでみる 体力があったら