ガロアの

galois is

変化のきっかけがない

 

緊急事態宣言の延長が決まった

自粛の余波が隅々まで押し寄せる頃合い、きっと社会の教科書あたりに3・11同様載るだろうなとぼんやりと思う

 

街が、社会が暗澹とした停滞期に潜り込んでいる事、ひそやかに感じる

ありとあらゆる活動は中止され、指数的に増える感染者数を抑制するため、指数を1以下に低減するため、社会は熱運動を抑えなければならないと本腰をあげる

世界全体が冷却され、不活性に陥っていく

 

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なんて演出が似合うほど日本はポストアポカリプス感ない 少なくとも私の暮らす街は呑気なものだ

(キャプチャは北斗の拳冒頭です 東京タワー、なんでこんな曲がり方してんだろ)

 

通勤の車も、スーパーやコンビニの客も、減ったには減ったが多分2割減とかなんかそんなかんじだ

かわって飲食店はここ1、2週間でかなり休業しているところが増えた

田舎ゆえ、チェーンよりも個人経営が多く、わりかし簡単にお休みの貼り紙を出している 「光熱費的な意味で客足減の中、営業した方が赤字」みたいなパターンが多いのだろう

 

 

 

コロナを経て、世界は社会はガラリと変化する、とかなんとかテレビの中で頭のよさそうな人が喋っていた 「アフターコロナ」となり得るには人類は否応なくサバイブするとかなんとか

 

だけど私は、このウイルスが何やら強大な「変化」をもたらすとは思えない

ウイルスから生き延びなければならないのはもちろんそうだが、もし無事生き延びられたとして、それは社会・世界が「変わった」からなのか

 

9・11のときも、3・11のときも、私は常に「ひとごと」だった

直近で言えば台風19号の時も、親戚から「生きてる!?」と電話がかかってくるくらいにはヤバめなスポットに暮らしていたが、それでもなんだかんだ「ひとごと」だった

そして今回も私は「ひとごと」です

きっと私だけじゃない

 

大変な状況なのは理解してるし、要請された自粛にも精一杯対応している それでも、どこか実感が持てないでいる

私には想像力が足りないんだ

周りの人が感染してしまうこと、自分が感染源になってしまうこと、なんらかの直接的な被害を被ること

それらに対して実際、脅威を感じることができていない

「ひとごと」に慣れきった私は(私たちは)この状態に適用するように変化できていない 変わることはストレスだ

これは直接的……地震で家が倒壊するなり、大量の雨水に浸水するなり、伝染病に罹患するなりしてようやっと身につく変化だ 私はまだ何も変化のきっかけに直面してない

 

COVID-19は全世界に甚大な被害を与えるだろう

私の周りにも多大な影響をもたらしてくるだろう

それでも私は何も変わらず、生活を続けようとするのだろう

 

 

 

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ここ数日、急に温暖になって大変や大変 GW最終日は衣替えをします

みなさん、風邪など召しませんよう