ガロアの

galois is

アイザックアシモフ「ミクロの決死圏」

別サイトに載せていた文を加筆し流用

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星新一筒井康隆オタクではありつつも、大巨匠アシモフ
われはロボットやファウンデーションシリーズはどうしたよと私の頭の中のSFオタクがさんざめくが、こちらの生理学主軸のSFも中々

 

 

 

縮小法、という物体を縮小させる手法、いわゆるドラえもんのスモールライト的手法がひそかに確立されんという世界で、その技術の権威である学者が脳血腫で倒れる
国は彼の「脳」こそ重大視しているため、後遺症ひとつ残したくない
お国は血液の中を進む艇の操舵者やレーザー治療医、そのたもろもろの技術者を集め、まだ未熟な縮小法を使い血腫を手ずから手術しにゆく……というストーリー



あらすじだけさっと眺めると、なんと無茶苦茶トンデモ設定だと不安になるだろうが、存外ファストフード オモロい
 
ネタバレのかわりに今回ふふとなった訳文をひとつ
 

成功を1番大きく見込める方法で段取りを組む自由が与えてもらえないような任務は、私は引き受けたくない 

 


物語に直接関係するような重大な台詞ではまっっったくないが、この句読点の打ちにくさとしかして途切れない文節、回りくどさ全てになぜか感動(?)し読んだ途端スマホのメモに打ち込んだ

 

 
そも医学や人体の作りにあかるくない人でも知っているだろう頸動脈、リンパ節、白血球、涙腺とかいう単語だけでほとんど状況把握が可能となっている 読んでください



(下記ちょっとした疑問・ネタバレ)
最終的に手術は成功し、無茶苦茶な脱出により艇の乗組員たちは一命とりとめるのだが、
しかしその後キーパーソンである教授が何事を隠し知っていたのか、それは新技術なのか、などなど一切触れていない 気がする(わたしの貧相な読解力のせいかも)
気になる