ガロアの

galois is

大人になった

 

変わったね、と言われた

 

携帯ショップでとある手続きをしているのを、ショップ付近にあるコンビニの喫煙スペースで待っていたら、高校時代の友人に声をかけられた

クラスも部活も違うひとだったが、共通の友人がいたのか、移動教室で偶然意気投合したのか、なんとなく話す機会があったひとだ

 

なにしてるの、もう働いてる?うん、そっちは、みたいな事務的ともいえる近況を語り合った

向こうは卒論が終わらなくて死にそうだとうんざりした口調で話してきたり、わたしは仕事のなんてことない愚痴をぽろぽろ話したりしてると、唐突に言われたのだった

 

そりゃあね、わたしだって大人になったよ、とか言ったら、そういうんじゃなくて、と濁された

 

「昔はもっと我が強い感じだったじゃん。大人というか、社会人ぽくなったね、悪い意味で」とのこと

 

わざわざ”悪い意味で”なんてつけんでよろしい わたしだって揉まれに揉まれたんだよ、いやこれ下ネタとかじゃなく と笑ってごまかしたけれど、今だに心のどこかに刺さっている

 

高校時代はひょうきんなキャラクターだったと思っている

別にいじられキャラに不満だったこともない

今だって会社の飲み会ではベラベラ喋ってうるさい(笑)と同期にいなされたりする わたしはお前のオチもないつまらない上司の悪口や愚痴を聞きたくないからエンターテインメントを気取っているだけだよ(とは口が裂けても言えない)

 

確かに仕事プライベートも含め”語る”ことは減ったな、と ”黙る”ことが増えたな、と思い返した

最近、言葉にするともっと苦しくなる気がする

なにも考えていないフリをするのが楽で、ゆえに黙ってしまう

 

つまらない人間になってしまったな、と悲しくなった