産みの苦しみ

完全に創作意欲的なやつが潰えた。

〝鬱〟（ネットミーム的なやつ）で創作行為が及び腰になっていることはここでもツイッターでも日々泣き言こまねいているが、正直そこまで私の人生を打ちのめすほどの大打撃というやつではない。

２０年醸造された私の非・当事者意識はマジでこびりついて離れない。１０年ほど前からうちのキッチンの棚に放置されたままの中華鍋のコゲ汚ればりに。（幾度となく捨てようと思ったが、粗大ゴミにしては小さく、不燃ゴミにしてはでかいし重い。早く捨てたい。）

最近の強めに私の精神を苛む出来事といえば、母が親戚相手にこしらえていた３００万程度の借金が発覚したことだったが、風・水でこしらえた１３００万の貯金の前にはﾝなもんはした金。うちの母が本当にすみませんでした。

私は今まで特に本気でなく片手間に創作を続けてきたのだなという事実にはと気づいてしまった。

私はここ数年、ツイッターやピクシブ等々で〝刺さる〟作品を見かけてクリスタを立ち上げるという日々を過ごしていた。ネットサーフをせず絵を描くという行為をほとんどしたことがない。

そして大抵、線の引き方とか色の置き方とかを誰かの作品から少しずつ拝借し仕上げる。全て付け焼き刃だった。

過去描いた絵を見返すと、ああこれは多分ジャンプ系の作家のコマ割りか何かに触発されて描いたやつだ、とか、ああこれは多分ユメカワメンヘラ絵描きの誰かに影響されて真似をしようと試みたやつだ、という思い出がくっついていることに気づく。

多分私は創作せずとも生きていけるタイプのオタクなのだろうな。

被造物らが全て誰かの〝産みの苦しみ〟を支えに存在していることは知っているつもりなので、私はしかしその支えを築いてやることができないと知ってしまっている状態なので、何も描けない状態なのだろう。

スランプでもなんでもない、自分がパクリ絵師の風下付近に常駐する人間だと気づいてしまったので冷静になろうと、炎上する前に創作行為から離れておこうと、そういう保身行為をしているんですよ。ド最低か？

学生時代の思い出や唯一無二の家族よりも自分を助けてくれたと思われる〝萌え〟たち相手ですら真摯にいられない自分があまりにも悲しいやつなので、しばらく大人しくいたいな、と思っています。

しばらくアニメアイコンでいよう。

実に、被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けていることを、わたしたちは知っている。

（ローマ人への手紙　8:22）

最近は邪神ちゃんドロップキックやはめふらにはまってます。

「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第４話、「魔法学園に入学してしまった…」、……１００点！

オタクなので、普通なら悪役が悪役然と行使する凶悪スマイルが、ヒーロー側として迫力を誇示するために行使されている展開、大好きになっちゃった。