触覚について
顔を手で触るとき、顔に手が触れる感触と、手に顔が触れる感触とがあると思うが、それを同時に認識しようとすると、なぜかうまくいかない
手のひらにかかる負荷と顔にかかる負荷があるはずなのだが、顔と手の間に発生する負荷、というぼんやりとした感じにしか知覚できないようで、頑張って別々に切り離して感じようとしても両者を行ったり来たりしてしまう
また、服を着た際の、布が体にひっつくあの感覚
地面に立っている際の、足の裏にかかる自重の負荷
ペンを持っている際の、ペンの重みやそれが指に当たる感覚
腕時計を着けている際の、重みや手首への肌触り
足を組んでいる際の、足と足が重なる感覚
そういうものを一つ一つ確認していくと、さっきまで何とも思ってなかった箇所になにやら負荷が新しく発生してゆくような心地がして、おもしろく不思議な感じがする
服が肌に乗っかる感覚を意識したと思ったら、組んでいる足同士の重なる負荷が突然感じられる
それで、へー面白いとか思っていたら最初の服の摩擦なんてことはすっかり忘れていて
ずっと服を着ているのだから、負荷が消えるなんてことはないのに、と不思議な感じがする
そんな遊びともつかないよくわからんことを30分くらいやっていた
言葉にすると何がなんだかよくわかりませんね