ガロアの

galois is

シナモンの正体

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台所にいると、不意にシナモンのようなにおいを感じることが時々あった

本当にかすかなにおいで、ふわっと空気の中に一瞬異物が混じったのを感じるような程度

調味料の棚を嗅いでみたが、特別シナモンの匂いだけ強いわけでもないし、シナモンのビンはしっかりしめられていた

 

もしかして部屋のどこかに放置した何かが腐ったかなんかで妙なにおいを発しているのではないか、と不安になったり

発生源ではないようだが、食糧庫や冷蔵庫の中身を取り出して拭き掃除をしたりと、ここ数ヶ月気がかりな生活をしていた

 

 

 

今日乾き物の入ったケースを掃除していたら、カニの缶詰とかココナッツの粉とかあまり使わない食材の引き出しから「ニッキ飴」が出てきた

開封だったが、密閉したビニールの包装を突破したわずかな臭気がうっすら臭気に漏れ出していた

賞味期限はとっくに切れていて、飴も変色していたので惜しいが捨てた

ケースがまるごとニッキ臭くなっていたのでゴシゴシ洗ったあとベランダで天日干ししている

 

異臭の正体がわかったスッキリ感と、食べ物をうっかり粗末にしてしまった罪悪感とが中和されているのか、うれしくもかなしくもない微妙な気分になった

 

高速道路

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高速道路の呼び名について

だいたい、常磐線圏央道、中央道、関越道……等、○○道と略すことが多いが、東名は東名道とはあまり言わない気がする

首都高も都道とは言わない

 

首都高は正式には首都高速道路というらしいです

他は「○○自動車道」というのが多いから、カテゴリーというか枠組みが少し違うのかもしれない

そうなってくると、東名も正式名称は「東名高速道路」だし、名神もたしか「名神高速道路」だったような記憶がある

微妙な違いはその辺りにあるのだろうか

そも高速道路と自動車道、二種類の言い方があるのはなんなのだろうか

 

 

調べた

「高速道路」は昔からある4車線以上のもので、「自動車道」は最近作られた2車線以上の有料道路、という解説がしっくりきた

中央道も開通直後は「中央高速道路」だったが、追い越しによる衝突事故が多発したそう 昔は河口湖あたりは二車線だったと聞いたことある それなのに「高速」の冠がついていたらなんとなく事故が起きそうだ

 

「自動車道」は、高速道路と一般有料道路(アクアライン的なやつです)が混じっていたりする

他にも「自動車道」は、国道の混雑解消や山間部の隘路を通らなくて済むために作られたりするらしい

ちなみに「○○バイパス」「○○スカイライン」は高速道路にくっついてはいるが、補完のためにつくられた道路で、高速道路のようにある程度速度は出せるが、厳密には高速道路ではないそう

 

京橋ジャンクションでパトカーに止められて怒られたのを思い出した

首都高をよく走る人なら銀座から八重洲に抜けるルートを知っているかもしれない アレ、「東京高速道路」って名前なのに、制限速度が40キロ(!?)

ここは通行料金が無料らしい すぐ乗り継ぐ人が、通行料を割増されないようにとの配慮だ

わたしもすぐに乗り継ぐため、ここいら一帯は全ておんなじ首都高なのだと思ってた

 

こういうの、教習所で教えてくれよ

 

 

変な音

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ぼーっと本を読んでいたら、遠くで妙な音がした

金属製の重たいロッカー的なものを引きずったのうな、あるいは怒ったゾウの鳴き声のような、もしくはブリキ製のチープなラッパを乱暴に吹いたような

擬音語であらわすのは難しいが、「ぺァー」「ギャー」を足したような音です

 

それが家の外、道を隔てた建物内、くらいの距離で発生したような そんなほんの一瞬のかすかな音だったが

 

その数秒後、自分の鼻から出た音だと気づいた

鼻の絶妙な具合で、呼吸が変に共鳴して鳴ったものだった

丁寧に鼻呼吸してみると、そのかすかな音がした

軽く鼻をすすってみると具合が崩れ、もう再現できなくなってしまった

 

文字通り目と鼻の先(鼻の中か)でなった音が、はるか遠くの音に感じられたのは興味深い

かんぺきに、大きな音が距離のために小さく聞こえたような音質だったのに

 

大きな音が距離で小さく聞こえるのと、小さな音を間近で聞くのとは、その質感は違うものだと思っていた

遠くの大音響と耳元のささやきなら、演奏方法や発声方法からそれぞれを判別しているという面もあるのだろうが

仮にその音質を揃えたとき、違いに気づけるとしたらそれはなにに着目したのか

 

距離を伝わる間に失われる、あるいは付加される音の特徴とかあるのかな

だとするとさっき鼻から出た音は偶然その特徴を兼ね備えていた